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お墓の面倒は誰が見るの? | 大分・別府相続相談センター運営のブログ

お墓の面倒は誰が見るの?

2022年02月18日

カテゴリ:未分類

最近、80歳のおじが亡くなり、改めて葬儀、お墓にかかわることになりました

私自身も両親、ご先祖が鹿児島なので身近にお墓の問題を抱えることになります。

対策として最新のお墓事情について、色々と勉強させていただいています。

不動産の相続とオーバーラップする部分もあるため、

今回は、お墓の話をさせていただきます。

どこへ行っても話を聞くのが、「お墓の承継者不在リスク」。

「お子さまがいらっしゃらない方はもちろんですが、

お墓参りや管理料の支払いを負担に思うお子さまが、

お墓の承継を敬遠されるケースが結構ありまして・・・。

ウチなんかは、まだいい方ですが、交通のアクセスの悪いところや地方のお墓は、

もっと大変みたいで・・・」と、ある霊園の職員さん。

そんな話を聞きながら、私の脳裏に、

妻の実家の姫島の光景が呼び覚まされました。

2年前に帰省した時と比べ、明らかに空き家が増えていて、人口も1500人前後と

少子高齢化の波が確実に来ています

「あの家は、おじさんもおばさんも、しばらく前に亡くなったとは聞いていたけど、

息子さんたちはどうしているんだろうか・・・?」。

地方の不動産の相続の難しさを改めて痛感しております。

また、ある葬儀社主催の終活セミナーでは、

「私たちの世代で、不動産を積極的に相続したいと思う人は、

あまりいないと思います。やはり面倒ですから。

できれば売却してもらって、お金で相続したいですね」と歯切れよく解説。

多くの参加者の皆さん(60代~70代中心)が、

「うん、うん」と大きくうなずきながら聞き入っておられたのも印象的でした。

お墓の承継者不在リスクへの対策として、近年、代々承継することを前提としない、

さまざまな新しいタイプのお墓(埋葬方法)が登場していて、

人気を集めているそうです。

参考のなると思いますので以下、ご紹介させていただきます。

<永代供養墓>

10年ほど前までは、ほかの人の遺骨とともに1ヶ所に埋葬される

合祀(ごうし)タイプのものが多かったとのことですが、

最近は、契約時に定めた一定期間(3年、13年など)、

一般のお墓に個別安置した後、期間経過後に遺骨を取り出し、

墓石撤去工事を行った上で、合祀に切り換えるタイプが

主流となってきているようです(一定期間内のお墓の維持管理費、

墓石撤去の工事費用、合祀後の永代にわたる供養料は、購入価格に含まれています)。

中には、期間を区切らず、個別安置可能なタイプもあります。

<樹木葬>

墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓のことです。

樹木葬の定義は幅広く、さまざまなタイプがあります。

寺院所有の山林地など自然豊かな場所で、

自生している木や新たに植樹した木の下になどに埋葬する「里山型」は、

「自然に還る」というイメージに近いタイプです。

植樹したシンボルツリーの周りに小型のお墓や

ロッカー型の納骨壇などを配する「シンボルツリー型」、

四季折々の花が美しい西洋庭園風に整備された区画に埋葬する

「ガーデニング型」などは、都市型の樹木葬と言えます。

樹木葬は、永代供養プランがセットされていることが一般的です。

都市型の樹木葬の場合、一定期間遺骨を安置した後、

合祀するタイプが多くなっています

(期間を区切らず、安置可能なタイプもあります)。

<納骨堂>

 屋内に遺骨を納める施設のことを言いますが、

最近は駅から近い便利な立地のものも多く、

天候を気にせずお参りできるというメリットもあります。

主に固定式(ロッカー式など)と自動搬送式の2タイプに分けられ、

自動搬送式では、ICカードで呼び出すと、遺骨を収蔵した「厨子(ずし)」が、

参拝ブースまで自動的に運ばれてきます。

お墓の承継者がいる間は、年間管理料を支払いながらお参りをしますが、

承継者不在となった後は、合祀の上、永代供養してもらえる場合が多くなっています。

<海洋散骨>

「お墓を持たない」という選択肢で、細かくパウダー化した遺骨を、

船の上から花びらなどとともに海面に撒く埋葬方法です。

船上で個人を偲び、見送るセレモニーとしての性格も強く、

「船上でのお葬式」ととらえることもできます。

すべての遺骨を散骨してしまうと、

お参りの対象や目に見える心の拠り所がなくなってしまうため、

遺骨の一部を手元に残し、

ミニ骨壺やペンダントなどに収蔵して手元供養を行う人もいます。

こうした新しいタイプのお墓(埋葬方法)は、少子高齢化、核家族化の進行に伴い、

お墓の承継者不在リスクが避けては通れない問題として顕在化し、

消費者の多様なニーズへの対応を迫られる中で、生み出されていった経緯があります。

ひと言で「永代供養墓」「樹木葬」と言ってもさまざまなタイプに

分類することができ、「日本のお墓の種類は、50種類以上に分類できる」と言う

業界関係者もいます。

少子高齢化、核家族化、地方の過疎化、相続人の価値観の多様化といった

社会構造の変化の中で、地方を中心に「相続したくない不動産」も増えています。

お墓同様、不動産の承継者不在リスクも今後ますますクローズアップされてくると

思われます。